コロナ禍で変わったこと、そしてこれからを考える ⑤教育その3
2023/01/25
こんにちは、クレヨンGETスクール、英語講師の池田です。
引き続き、教育現場におけるコロナ渦の現場の様子についてふり返りながら考えてみたいと思います。
2020年6月より、引き続きコロナ感染の懸念がある中、校内感染については、10代未満及び10代では罹患率が他の年代と比べて低くなっており、発症の割合も重症の割合も共に小さいと考えられました。学校に少しずつ戻ってきた生徒たちは、さぞかし仲間との再会で嬉しかったと思います。
学校では、臨時休校中の遅れを取り戻すための予定として、夏休みの短縮や、学校行事の見直し、ICT の活用、授業における学習活動の重点化、時間割編成の工夫、補修の実施、土曜日の活用、次年度以降を見通した教育課程編といったような、たくさんの仕事を抱えている先生方が奮起していました。中でも、夏休みの短縮については、16日間を予定している学校が最も多かったようです。
2020年6月をすぎて、国立成育医療研究センター、「社会学研究部こころの診療部」を中心とした有志が継続的にオンライン調査を実施、その2回目のアンケートを覗いてみると、 新しい生活様式のなかで、子供たちの差別や偏見といった調査項目が重点的に設定されました。『もし、自分や家族がコロナになったら、、、』という質問に対して、「そのことは秘密にしたい」、という答えや、「コロナになった人とは、付き合うことをためらってしまう」という選択肢や実際、コロナに関連したことでいじめやトラブルが少し発生してきた時期であるようです。
これは教育現場だけではなく、職場や大人たちの間においても見られました。懸命に命懸けでコロナの治療にあたる医師や医療従事者の家族にも影響を及ぼしていたようです。
第3回のアンケートは同年9月この頃になると、子供の長期間における制限の生活から、ストレスを抱えて不安になってしまう子供が出始めました。
多く選択された回答については、『コロナのことを考えると嫌な気持ちになる』『すぐにイライラしてしまう』『最近集中できない』などで、さらには『誰かと一緒にいても自分は一人ぼっちだと感じる。』『なかなか寝付けなかったり夜中に何度も目が覚めたりする』というようにアンケートをした全体の子供の実に73%がどれか一つのストレス反応を選んでいたようです。
この3回目のアンケートの中で、保護者が回答する項目では、国内外での営業の自粛等で、経済状況についての悩みなどが『苦しい』とあり、さらに家で家族が過ごすことが増えたことで、家事、育児の絶対量が増加していたようです。
これらの大人のストレスは、子供との関わりに非常に大きな影響を与えます。
親が子供に対して『感情的に怒ってしまった』といった回答が最多で49パーセントでした。
コロナが長期化するに伴って好ましくない親子の関わりが増加していくケースがありました。
つづく。。